白血病の患者さんのお見舞いの時期や気遣い

ご家族やお友達が白血病にいなってしまったのですが、病院にお見舞いに行っていいものか、はたまたお見舞いはどういうタイミングが良いのか悩まれるのではないでしょうか?

お見舞いの時期については、その患者さんがどういう治療段階なのかにより、可能かどうか変わります。
抗がん剤治療は、1ヶ月サイクルで数回行われるケースが多いのですが、そのサイクルの中で、白血球の数が少なくなり免疫が弱くなる時期があります。
骨髄移植を受けることになった場合はさらに大変で、大量の放射線照射により白血球はおろか骨髄液も破壊されるので、免疫はほとんど無い状態になります。

こういった患者さんは、無菌室(クリーンルームとも言われる)に入らざるを得なくなり、外部との接触は制限されます。したがって、こういう時はちょっとした外部からの雑菌やウィルスが命取りとなるので、面会は難しくなります。

仮にクリーンルームへ入り面会をする事が出来るのであれば、入る前にはアルコールで手指消毒を徹底して下さい。
また、マスクを着用し、患者さんに立つときには風下側に立つようにしましょう。クリーンルームでは常時空気がへパフィルターを介して噴き出していて部屋は加圧されており、出口や窓などに向かって空気が外に逃げるように作られています。

また、ひとたび抗がん剤治療が始まると、その抗がん剤自身が毛髪の毛根の成長を停止させるために髪の毛が抜け始めます。ですので、抗がん剤の治療サイクルと、患者さんの心境(特に女性は毛髪が抜け落ちることによるショック)を察して、面会・お見舞いの時期を考えたほうが良いと思います。

ちなみに、病院からか患者さんから面会を受け付けたくない場合は、「面会謝絶」の札などが病室前に貼られていることもありますので、そういった事情を察してあげることも重要だと思います。

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