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米国食品医薬品局(FDA)は2026年2月19日、未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)・小リンパ球性リンパ腫(SLL)の大人の患者さんを対象に、アカラブルチニブとベネトクラクスという2種類の飲み薬を組み合わせる治療を承認しました。製薬会社アッヴィは翌20日、この組み合わせが未治療CLLに対する初めての「すべて経口で、治療期間があらかじめ決まっている」BTK阻害薬+BCL-2阻害薬の併用療法だと発表しています。

約14か月で治療を終える設計、進行リスクを35%低減

CLLは、成熟したリンパ球ががん化してゆっくり増える白血病で、高齢の方に多いのが特徴です。アカラブルチニブはがん細胞の増殖シグナルを伝えるBTKという分子を、ベネトクラクスはがん細胞が死ぬのを防いでいるBCL-2というたんぱく質を、それぞれ狙い撃ちする薬です。承認の根拠となった第3相試験「AMPLIFY」では、この併用療法を従来の化学免疫療法(FCR療法またはBR療法)と比べました。病気が進行しないまま過ごせた期間(無増悪生存期間)の中央値は、化学免疫療法群が47.6か月だったのに対し、併用療法群ではまだ到達しておらず、病気の進行または死亡のリスクは35%低下しました。治療は28日を1サイクルとして、アカラブルチニブを最大14サイクル、ベネトクラクスを12サイクル行うもので、全体でおよそ14か月です。よくみられた副作用は好中球減少、頭痛、下痢、筋肉や骨の痛み、新型コロナウイルス感染症などでした。

「薬を休める期間」を持てる選択肢

CLLの飲み薬による治療は、効いている限り飲み続けるタイプが多く、長期間の服薬や副作用、通院の負担が悩みになることもあります。期間を区切って治療を終え、その後は薬を飲まずに経過を見られる可能性がある点は、仕事や家庭の予定を立てるうえでも大きな意味を持ちます。点滴の化学療法を使わず、すべて飲み薬で完結することも特徴です。今回は米国での承認であり、日本での扱いは別途の審査となります。

出典:米国FDA「FDA approves acalabrutinib with venetoclax for chronic lymphocytic leukemia or small lymphocytic lymphoma」

出典:AbbVie プレスリリース(2026年2月20日、英語)


「この治療はいつまで続くのだろう」という不安は、長くつきあう病気だからこそ大きいものですよね。ゴールの見える治療の選択肢が増えるのは心強いニュースです。どの治療が合うかは病状によって異なりますので、気になる方は主治医とご相談ください。

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