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2025年9月19日、日本イーライリリーの「ジャイパーカ錠」(一般名:ピルトブルチニブ)について、他のBTK阻害剤に抵抗性または不耐容の再発または難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)を対象とする効能・効果の追加(一部変更)が国内で承認されました。

従来とは結合の仕方が異なるBTK阻害薬

CLLの治療では、B細胞の増殖に関わる酵素BTKを抑える飲み薬(BTK阻害薬)が広く使われています。しかし、長く使ううちに効かなくなったり(抵抗性)、副作用のために続けられなくなったり(不耐容)することがあり、その後の治療選択肢が課題となってきました。

ピルトブルチニブは、BTKに対して非共有結合型(可逆的)に結合するタイプのBTK阻害薬です。従来のBTK阻害薬はBTKと強固な共有結合をつくるタイプで、作用の仕方が異なることから、従来の薬が効かなくなった場合にも効果が期待される薬として開発されてきました。国内では、この薬はすでに別の血液がんで使われており、今回CLLが新たに対象に加わりました。

患者さん・ご家族にとっての意味

CLLは長い期間にわたって付き合っていく病気であることが多く、治療を続ける中で薬を切り替える場面が訪れることもあります。BTK阻害薬で治療してきた患者さんにとって、「次の一手」となる薬が国内で使えるようになったことは安心材料のひとつといえるでしょう。

対象となるのは、他のBTK阻害剤に抵抗性または不耐容の再発・難治性の患者さんです。ご自身が該当するかどうか、ほかの治療との比較も含めて、主治医とよく相談してください。薬の切り替えについて不安や疑問があるときは、遠慮せず医療チームに伝えることも大切です。

出典:PMDA「承認品目一覧(新医薬品:2025年4月〜2026年3月)」


薬が効かなくなったときの不安は、言葉では言い尽くせないものがあると思います。そんなときに次の選択肢があるということが、治療を続ける皆さんの心の支えになればうれしいです。

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