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東京大学の加藤元博教授、埼玉県立小児医療センターの康勝好科長らが参加する日本小児がん研究グループ(JCCG)は2024年11月13日、小児のB前駆細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)に対する全国規模の臨床試験の結果を、米国の学術誌Journal of Clinical Oncologyに発表しました。

全国144施設、1936人が参加した臨床試験

B-ALLは小児で最も多い白血病で、国内では年間約400人のお子さんが発症するとされています。この試験には全国144施設から1936人が登録され、1804人が解析の対象となりました。

試験では、患者さんを再発リスクに応じてグループ分けし、それぞれに適した強さの治療を行う「層別化治療」が導入されました。標準リスクの患者さんでは晩期合併症(治療後何年もたってから現れる影響)のリスクを減らす工夫をし、リスクの高い患者さんには十分な強さの治療を行うという考え方です。その結果、寛解に入った割合は98.9%、寛解導入療法中の死亡率は0.6%で、5年無イベント生存率は85.2%、5年全生存率は94.3%と、国際的にも最高水準の成績が得られました。

患者さん・ご家族にとっての意味

この成果の大きな意義は、大学病院などの一部の施設だけでなく、全国の多くの施設で実施できる「標準治療」が確立されたことです。研究グループは、より多くの患者さんが質の高い治療を受けられるようになったと説明しています。

また、治療を必要以上に強くしすぎないことで、成長期のお子さんの将来の健康への影響を抑えることにもつながります。治る子を増やすだけでなく、治った後の人生まで見据えた治療づくりが進んでいることは、ご家族にとって心強いことでしょう。

出典:東京大学医学部附属病院ほか「小児急性リンパ性白血病の標準治療を確立」プレスリリース(PDF)


全国のお子さんとご家族、そして医療者が一緒になって積み上げてきた成果に、深い敬意を感じます。治療を終えた子どもたちが、のびのびと未来を描いていけるよう、これからも応援し続けたいと思います。

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