骨髄バンクへの登録、今まで「採血が怖くて」諦めていませんでしたか
骨髄バンクへのドナー登録は、長年「献血ルームや保健所に出向いて採血する」方法が主流でした。採血への抵抗感、わざわざ窓口に出向く手間、そういった障壁のために、登録したいと思いながらも踏み出せない方も少なくなかったと思います。
そこに大きな変化が訪れました。日本骨髄バンクが2026年に本格導入を目指す、「スワブ登録(口内粘膜採取による登録)」です。
スワブ登録とは何か
スワブ(swab)とは「綿棒」のこと。スワブ登録では、採血なしで、綿棒で頬の内側の粘膜をこするだけでHLA型の検査に必要な検体を採取できます。その検体を封筒に入れてポストに投函するだけで、自宅からドナー登録が完了します。
海外では既にスワブ登録が主流となっており、欧米や韓国の骨髄バンクでは登録者数が日本を大幅に上回っています。日本もようやくグローバルスタンダードに追いつく形です。
登録の流れ(スワブ登録)
- 日本骨髄バンクのウェブサイトからオンライン申し込み
- 自宅にスワブキット(綿棒・専用封筒)が届く
- 指定の方法で頬の内側を綿棒でこすって検体採取
- 専用封筒に入れてポストに投函(送料無料)
- HLA検査完了後、正式にドナー登録完了
出展:日本骨髄バンク プレスリリース「新しいドナー登録方法 “スワブ登録” トライアルを開始」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000005194.html)
トライアルから本格導入へ
2026年1月に第3回目のトライアルが実施され(対象:18〜54歳・未登録者、約3,000人規模)、日本骨髄バンクは最速で2026年度中の本格導入を目指しています。
これが実現すれば、登録のハードルが下がり、ドナー登録者数の大幅増加が期待されます。現在の登録者数は約57万人ですが、適合ドナーが見つからない患者さんはまだいます。スワブ登録の普及が、その問題を解決する大きな一歩になるかもしれません。
骨髄バンクの現状と課題
- 登録者数:約57万人(2024年時点)
- 適合ドナーが見つかる確率:日本人同士なら比較的高いが、混血の方や希少HLAでは低い
- 登録できるのに実際にドナーになれるのは約3〜4割(健康上の理由で断念するケースもある)
- 年々高齢化が進み、54歳の上限で登録抹消される人も多い
こうした状況を改善するためにも、スワブ登録の普及と若い世代への啓発が重要です。
登録を検討している方へ
現在(2026年)は本格導入に向けてのトライアル段階ですが、従来の採血登録も継続しています。登録窓口(献血ルーム・保健所)での登録は今もできます。スワブ登録の最新情報は日本骨髄バンク公式サイト(https://www.jmdp.or.jp)でご確認ください。
Harryからひとこと:
実は私、骨髄バンクへの登録を自らも試みたことがあります。妻がAMLで入院していたとき、自分にできることをしたかった。でも脊椎ヘルニアの手術歴があり、登録できませんでした。その悔しさは今も胸に残っています。スワブ登録という新しい方法が広まれば、「採血が苦手だから」「窓口が遠いから」という理由で登録を諦めていた人たちが増えてくれるかもしれない。登録者が1人増えるだけで、誰かの命が繋がるかもしれません。ぜひ、まず公式サイトを覗いてみてください。
