2026年8月24日、ブリストル・マイヤーズ スクイブの「オヌレグ錠150mg/200mg」(一般名:アザシチジン)が、急性骨髄性白血病(AML)における維持療法の薬として国内で承認されました。アザシチジンはこれまで注射薬として使われてきましたが、今回は飲み薬という新しい投与経路での承認で、希少疾病用医薬品にも指定されています。
寛解後の「再発予防」を担う飲み薬
AMLの治療では、まず強力な化学療法で白血病細胞を減らし、検査で白血病が見えなくなる「寛解」を目指します。しかし寛解に入っても再発することがあり、その状態をどう長く保つかが大きな課題です。維持療法は、寛解に入った後に続けて行う治療で、再発を防ぐことを目的としています。オヌレグ錠は、がん細胞の遺伝子の働き方に作用する低メチル化薬アザシチジンを、口から飲めるようにした薬です。米国では2020年に承認されており、その根拠となった国際共同試験「QUAZAR」には、強力な化学療法で寛解(血球の回復が不完全な場合を含む)に入った患者さん472人が参加しました。全生存期間の中央値は、オヌレグ群で24.7か月、プラセボ(偽薬)群で14.8か月と、オヌレグ群のほうが長いという結果でした。
自宅で続けられる治療の選択肢に
寛解後の時期は、長い入院生活を終え、日常に戻っていく大切な時期でもあります。飲み薬であれば、点滴のために頻繁に通院する負担を抑えながら治療を続けられる可能性があります。一方で、血球の減少や出血、感染症などには注意が必要で、定期的な検査は欠かせません。どのような方が対象になるかは病状によって異なりますので、詳しくは主治医に確認することが大切です。
出典:PMDA 医療用医薬品情報「オヌレグ錠150mg/200mg」
出典:ヘマトパセオ「新薬情報」
出典:米国FDA「FDA approves Onureg (azacitidine tablets) for acute myeloid leukemia」(2020年)
寛解の知らせにほっとしつつも、「また再発したら」という不安を抱えて過ごしている方は少なくないと思います。その不安に寄り添う新しい選択肢が、日本でも使えるようになったことは心強いですね。ご自身の治療については、主治医とよくご相談ください。