2024年12月27日、慢性リンパ性白血病(CLL、小リンパ球性リンパ腫を含む)を対象に、BeiGene Japanの「ブルキンザカプセル80mg」(一般名:ザヌブルチニブ)と、アストラゼネカの「カルケンス錠100mg」(一般名:アカラブルチニブ)が国内で承認されました。
BTKを狙う飲み薬の選択肢が広がる
CLLは、成熟したリンパ球ががん化してゆっくり増えていく血液がんで、日本では欧米に比べて患者さんが少ないとされます。近年は、B細胞の増殖に関わるBTKという酵素の働きを抑える飲み薬(BTK阻害薬)が治療の中心の一つになっています。
ザヌブルチニブは、BTKを完全かつ持続的に阻害するよう設計されたBTK阻害薬です。再発・難治のCLL/SLL患者さん652人を対象にイブルチニブと比べたALPINE試験や、未治療の589人を対象にベンダムスチン・リツキシマブ療法と比べたSEQUOIA試験などの結果をもとに承認されました。今回の承認では、原発性マクログロブリン血症とリンパ形質細胞リンパ腫も対象となっています。同じ日には、既存のBTK阻害薬アカラブルチニブについても、錠剤の製剤がCLLを対象に承認されました。
患者さん・ご家族にとっての意味
BTK阻害薬は長期間飲み続けることが多く、効果に加えて、心臓への影響などの副作用や飲み合わせ、生活への負担も薬選びの大切なポイントになります。選択肢が増えることで、患者さんの持病や生活スタイルに合わせて薬を選びやすくなると期待されます。
どの薬が適しているかは、病気の状態や遺伝子検査の結果、これまでの治療歴などによって異なります。主治医とよく相談して決めていきましょう。
出典:PMDA「承認品目一覧(新医薬品:2024年4月〜2025年3月)」、ケアネット「ザヌブルチニブ、再発/難治慢性リンパ性白血病などB細胞性悪性腫瘍に承認/BeiGene Japan」
年の瀬に届いたうれしい知らせでした。毎日の服薬と上手に付き合いながら暮らしている皆さんにとって、自分に合った薬を選べる幅が広がることが、少しでも安心につながればと思います。