白血病と緩和ケア ── QOLを守りながら治療を続けるために

「治す医療」と「支える医療」は車の両輪 白血病の治療と聞くと、多くの人が「化学療法」「骨髄移植」を思い浮かべます。しかし医療の目標は「がんを消すこと」だけではありません。治療中・治療後を通じて、患者が「その人らしく生きる […]

日本の骨髄移植の歴史 ── 1974年の第一歩から骨髄バンク設立(1991年)まで

日本の骨髄移植の夜明け ── 1974年、金沢大学の挑戦 日本で初めて骨髄移植が成功したのは1974年のことでした。金沢大学附属病院の血液内科がその先駆けとなり、現在に至るまで「日本で最初に骨髄移植を成功させた医療機関」 […]

セカンドオピニオンの活用法 ── 白血病患者が「もう一つの専門的意見」を得るために

セカンドオピニオンとは? セカンドオピニオンとは、自分が受けている診断や治療について、現在の担当医とは別の医師に意見を求めることです。「主治医を変える」のではなく、「もう一つの専門的な見解を得る」ための行動です。白血病の […]

Ph陽性ALLに「化学療法なし」で完全寛解率100% ── ポナチニブ+ブリナツモマブの衝撃的な成果

Ph陽性ALLとは ── かつての最難関、今の好成績 急性リンパ性白血病(ALL)の中でも、フィラデルフィア染色体(Ph染色体)陽性のALL(Ph+ALL)は、かつて最も治療が難しい白血病の一つでした。白血球を無制限に増 […]

MRD(微小残存病変)── 「見えない白血病」を検出し、再発リスクを予測する精密検査の最前線

「寛解しました」の後に残る微小な白血病細胞 白血病治療が成功し、骨髄検査で「芽球が5%未満 = 完全寛解(CR)」と判断されても、実は顕微鏡では見えないレベルの白血病細胞が残っていることがあります。これを MRD(微小残 […]

白血病治療中の食事制限 ── 好中球減少時に生ものを避ける医学的理由と、食べてよいものの基準

白血病治療中の「食事」がなぜ制限されるのか 白血病の治療中、「生ものは食べないで」「外食は避けて」と言われた方も多いと思います。これは単なる習慣ではなく、感染症から命を守るための医学的な根拠があります。 好中球が低下する […]

骨髄異形成症候群(MDS)とは ── 白血病の前段階にもなりうる血液疾患と、アザシチジン治療

骨髄異形成症候群(MDS)とは ── 白血病の「前段階」にもなりうる血液疾患 「骨髄異形成症候群(MDS: Myelodysplastic Syndromes)」は、白血病の仲間とも言える血液疾患です。骨髄の造血幹細胞に […]

小児白血病の長期フォローアップ ── 治療後に現れる晩期合併症(心臓・成長・不妊)と、通院を続ける理由

治療を終えた子どもたちの「その後」 小児白血病の治療成績は飛躍的に向上し、5年生存率は90%を超える時代になりました。しかし、「治った」後にも続く課題があります。それが 晩期合併症(晩期障害) と呼ばれる、治療の影響が年 […]

輸血が白血病患者の命をつなぐ ── 治療中に何十回も輸血が必要な理由と、献血の大切さ

「献血」が白血病患者を直接支えている 白血病の治療中、患者さんには非常に多くの輸血が必要になります。化学療法や骨髄移植によって骨髄の機能が一時的に低下し、赤血球・血小板が産生できなくなるためです。この輸血を支えているのが […]

白血病の精密診断 ── 血液検査・骨髄検査・遺伝子解析・MRD、なぜここまで調べるのか

「白血病の診断」は1つの検査では終わらない 「白血病と診断されました」と言われたとき、実はその診断には数多くの検査結果が積み重なっています。現代の白血病診断は、血液検査だけで終わるものではなく、遺伝子・染色体・細胞表面マ […]