イメージ写真

2023年5月25日、第一三共は、FLT3阻害薬「ヴァンフリタ錠」(一般名:キザルチニブ塩酸塩)について、未治療のFLT3-ITD変異陽性急性骨髄性白血病(AML)を対象とする効能追加の承認を取得したと発表しました。

寛解導入から維持療法まで使えるように

FLT3は細胞の増殖に関わる遺伝子で、同社によると、新たにAMLと診断される患者さんの約37%にFLT3遺伝子の変異があり、そのうち約80%が「FLT3-ITD」と呼ばれるタイプです。この変異をもつ患者さんは再発しやすく、生存期間が短い傾向があるとされています。今回の承認により、ヴァンフリタは初回治療の寛解導入療法、地固め療法、さらにその後の維持療法まで、一貫して使えるようになりました。承認は国際共同第3相試験「QuANTUM-First試験」の結果に基づいています。

国内初、初回治療のすべての段階で使えるFLT3阻害薬

同社は、初回治療のすべての段階で使えるFLT3阻害薬として国内で初めての承認だとしています。同じ日には、併用される抗がん剤シタラビン(キロサイド)の用法・用量に関する承認も行われました。AMLの治療では、診断時の遺伝子検査の結果が薬の選択に直結するようになっています。検査の結果や治療の進め方について、主治医とよく話し合うことが大切です。FLT3遺伝子の変異の有無は、診断時の検査で調べることができます。寛解後の維持療法まで同じ薬で続けられることは、再発を防ぐための新しい治療の流れとしても注目されます。

出典:第一三共 ニュースリリース(2023年5月25日)ヴァンフリタ錠 効能追加承認取得、PMDA 2023年度承認品目一覧(新医薬品)


FLT3-ITD変異は「再発しやすいタイプ」と聞いて、不安になった方もいらっしゃるかもしれません。最初の治療から使える薬が加わったことは、そうした方々にとって心強い前進だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です